主婦必見!システムキッチンに食器洗い洗浄機をつけるかつけないか!

平成初期、システム食器洗い洗浄機は約30万円以上もしました。一般主婦の夢は、食洗器(食器洗い洗浄機)のついたシステムキッチンで料理する事で、食後の山のような汚れた器を見る度に、食洗器があったら楽だろうなと思ったものですが値段を見て、こうした魔法のような道具を諦めてきたものです。

さて、時代がたつにつれ、世間でも安価な食洗器がはやり始め、主婦の私たちにも手の届くような価格帯に落ち着いた来ました。令和に入った現在、汎用的な食洗器の値段は10万円を切るようなものも登場し、もはや「夢の道具」から「なくてはならない必需品」と化してきた感じがあります。

このように、今では多くのご家庭に使用されているシステムキッチン内蔵型食洗器ですが、実は多くの問題点を抱えた家電であることはあまり知られていません。今回の記事では、システムキッチン内蔵型食洗器の抱えるメリット、デメリットに触れ、健康被害につながるようなトラブルを未然に防ぐコツをお教えいたします。

 システムキッチン内蔵型食洗器のメリット

はじめに、システムキッチン内蔵型食洗器を購入することのメリットについて見ていきたいと思います。主婦にとって、食器洗いにとられる時間が軽減され、かつ冬場の冷たい水仕事から解放されるとあれば、まさに夢のような家電製品として理解が早いでしょう。以下、食洗器購入の主なメリット4つです。

 忙しい家事の時間短縮

最大のメリットは、食洗器を使用することによって、忙しい家事仕事が軽減されるところにあります。食器洗いにかかる時間は家族構成によってまちまちでしょうが、私の場合一回の食器洗いに20分程度かかることが一般的でした。これが朝、昼、夜の三回分、一日に1時間の家事負担となります。

この食器洗いにかかっていた一日1時間の家事負担の時間を、丸々食器洗い機に投げてしまうことができるのは、食洗器を購入することの第一のメリットではないでしょうか。

 抗菌に有効である

続いてのメリットとして、手で洗うよりも抗菌効果がある点が挙げられます。手洗いの場合ですと、極端に熱い温度では洗浄が行えないため、せいぜい30℃前後のお湯を使用することとなりますが、食洗器では60℃~80℃までの温度設定が可能で、人間の手では耐えられないような高温度での洗浄がおこなえます。

参考リンク:https://panasonic.jp/dish/wash.html

 洗いかごが要らなく、システムキッチンをスッキリ使える

内蔵型であることのメリットの一つは、食洗器自体が収納の役割を果たしてくれる点です。手洗いで食洗を行う場合、どうしても乾燥をどこかで行う必要があるため、システムキッチン上にお椀を広げ、しばらくの間放置しなくてはいけません。

一方で、食洗器自体には乾燥機能もついているため、洗浄後、乾燥までノンストップで行うことができ、場合によってはそのまま収納スペースにも早変わりしてくれます。特に、朝などの忙しい時間、収納のための時間が取れないような際には、かなり重宝される機能となるのではないでしょうか。

 水道代の節約

こちらも、時間節約同様家族構成によって計算方法が異なりますが、例えばPanasonicの算出している節約シミュレーションを参照すると、4人家族の場合一年で約20,000円の水道代節約という数値が出されています。

手洗いであることの欠点は、どうしても水を流しっぱなしにせざるを得ないところで、洗剤の量も目分量でだすので、機械の行う効率的な動作に比べどうしても非効率になりがちです。特に、環境に配慮する欧米諸国では、エコの観点から食洗器の使用を推奨するケースも少なくありません。

 参考リンク:https://panasonic.jp/dish/simulation.html

  

システムキッチン内蔵型食洗器の知られていない9つのデメリット

  • 洗浄から乾燥まで2時間稼働する
     
     手洗いには15~30分しかかからないものが1.5~2時間の間、音と蒸気を出して稼働します。
  • 洗浄剤は選べない機種もある

専用の洗剤ではないといけない機種がある一方、重曹洗いなど食洗器用の洗剤ならどのメーカーでも可能な機種もあります。一般的な中性洗剤は使えません。

  • 熱に弱い食器は使えない

プラスチック容器のほとんどは食洗器で洗えません。耐熱以外のガラスも使えないものがあります。

  • カレーやご飯粒などは下洗いしないと汚れが残る

下洗いせずに洗浄すると、他の食器に汚れが移って乾燥していたり、ご飯がこびりついていたりします。下洗いするついでに手で洗えてしまうので、食洗器をかけるのが無駄と思える時があります。

  • 食洗器の寿命が来たらシステムキッチン対応機種以外は付けられない

ほとんどのシステムキッチンメーカーは、自社製品の取り換え以外は受けてくれません。一般リフォーム会社が取り換え工事をした場合に支障が生じた場合は、キッチンメーカーなどはメンテナンスを受けてくれないのが常識です。

  • 食洗器を取りやめたい場合は、給排水設備・電気配線を止めるなどの大工事になる

システムキッチンの内部では食洗器の為に、給排水給湯配管・電気配線があります。取り外す時は、それらを納めなければなりません。すべて資格の要する仕事なのでそれぞれの職種の手間がかかる場合があります。

  • 底に水が溜まっている為、食洗機能を使わず乾燥のみ稼働は、不潔になる

排水管のニオイや雑菌を防ぐために、水をためるシステムになっています。

ですから乾燥機しか使わないと言っても、水がたまり続けますのでとても不潔な空間になってしまいます。使わないとカビの養殖場になってしまいますので、システムキッチン内蔵型食洗器は使い続けなければならない家電です。

  • 容量以上の食器はきれいになりませんので大家族には不向き

一定量を超えた食器を入れて稼働させると、当然ですがうまく洗えません。一度洗浄乾燥させるのに1.5~2時間かかりますので、大家族では結局手洗いの方が多くなってしまい使用価値が生まれません。

  • 鍋・フライパン・やかんなどは食洗器だけではきれいにならない

食器は洗浄できても、鍋やフライパンなどは手で洗う事になります。

輸入食洗器では、それも洗浄できるタイプがありますがコストが破格になります。

  

さて、食洗器のメリット・デメリットについて見てきましたが、実際のところ、食洗器が良い買い物であったかどうかは、自身の好み・嗜好・家族構成などによって意見は様々ですが、「内蔵型」ではなく「システムキッチン外部設置型」という選択肢があります。

 デメリットに心置きがある方で食洗器を購入したい方は、「内蔵型」ではなく家電ショップなどで販売している外部設置型を選ぶ方法があります。ただ、システムキッチンのシンクの横など効率の良い設置場所の設定と設備工事は必要です。

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