25坪の家を建てる話(あたたかい家族を育む家)

2021/06/14(月) もみの木の家

関東の地価額は横ばいが続いていますが、依然人気の地域と条件の良い土地は高騰傾向にあります。しかし狭小の土地だったり、土地の形が悪かったりすると需要と供給のバランスで格安な物件があります。

反対に、良い土地が見つかってもこの頃の建築材料の高沸の為に、土地に予算がかかり過ぎて希望の間取りを実現出来ないと悩んでいる方へ、ちょっと小さい家のご提案をします。

 

 一、リビング(居間)とダイニング(食堂)を兼ねる「リビ・ダイニング」

食事をした延長に、家族の団らんやテレビを観ながらお茶を飲む、まるでカフェのようなダイニングの事です。

 メリットがいっぱい
  1. 建物の面積が少なくなることで建築価格の節約につながり、お掃除や生活動線が楽になりメンテナンスにも省力化が見込まれます。
  2. 家族のコミュニケーションの時間が長くなるので、家族の喜怒哀楽が感じやすい事から家族の結束につながる温かい家族像の創造ができます。
  3. 家族に家事の協力が得られやすいのも魅力です。
  4. 家族の関係性が近くなることで衝突も生じますが、より家族の理解が進みより良い家族関係が生まれます。

 

リビ・ダイニングの注意点
  1. 家族団らんの象徴スペースを確保する

各ご家庭で中心になっているもの関連のスペースと位置は重要になります。

多くの家庭では「中心はテレビ関係」と答えると思いますが、絵画でも保存食品でも装飾品かも知れません。

建築巨匠フランク・ロイド・ライト氏の、家の中心に暖炉を設け放射線状に家族の部屋を配置したプレーリーハウスは、100年経った現在でも暖炉がテレビスパースに代わって脚光を浴びています。

 

  1. 家族の日程などを記すエリアを確保する

家族の予定をそれぞれ記入するカレンダー・お知らせ・ゴミ収集日時などの掲示スペースがあるととても便利なのですが、インターフォン等の位置と被らないよう注意が必要です。

  1. 家族共有の収納の充実(薬・事務用品・ハサミ・爪切り・救急箱など)

家族の健康チェックや雑用に不可欠なもののスペースが「リビ・ダイニング」効果を高めます。

  1. ダイニングテーブルの高さをできれば60cmにする。椅子も45㎝以下にする

家族の平均身長にもよりますが、足の緊張がなくなり長く座っていられる良い高さになります。

  1. 自然素材の家と家具のすすめ

面積が少ない部屋で幾重にも機能を果たす「リビ・ダイニング」には、モミの木建材の内装が一番です。消臭効果・調湿効果・森林浴のような効果(気分爽快・精神安定・免疫力向上)

 二、 廊下が少ない間取り構成

 廊下が少ない間取り構成は、1~2坪の面積の節約になるばかりか子育て家族や家族のコミュニケーションにメリットが沢山あります。廊下が少ない間取りには2つのパターンあります。2つのパターンとも各個人部屋とリビ・ダイニングが近く感じるメリット

大きいと思います。

 パターン
  1. 1階にリビ・ダイニングがある場合

玄関から入ってすぐのドアを開けると「リビ・ダイニング」に繋がり、そこから階段で2階の部屋に行くという間取り構成。

家族の一体感があるが、趣味などの音漏れがしやすいので注意と工夫が必要。

 

子育て世代に人気の間取り構成。2階の個室に上がるには家族と会う機会が多く、挨拶などの躾や習慣が教えやすく、子供達の友人とも接触の機会が多いので子供のうすが手にとるように解る事が人気なのかもしれません。

子供達が巣立った後も家族のコミュニケーション力の強い間取り構成だという事や、家族の異変が解りやすいので、どのような世代にも温かい間取りになると思います。

 

2階の各個室に屋根勾配を利用したロフト(屋根裏の空間利用)などや、家族共有の屋根裏収納庫も構成しやすくなります。

 

  1. 2階以上にリビ・ダイニングがある場合

玄関から各個室に直接行けて、2階にリビ・ダイニングがある構成。玄関ホールと階段がつながっていて2階に行きやすい。

 

市街地の日照事情に適した間取り構成でもあり、リビ・ダイニングが明るいばかりか、屋根勾配を利用して天井高の高い解放感のある空間が、比較的お金をかけずにできる事が最大の魅力です。

面積を抑えた小さな家だとしても、解放感のある家族団らんの空間あるだけで幸福感に違いがある事はいうまでもないくらいです。

 

 三、 出窓の活用

出窓について、地域の条例や建築基準法の制限などがありますので、どの地域でも全てが有効ではないのですが、面積に制限がある敷地に建てる場合はかなり便利です。

また、近年高気密の住宅が主流になってきていますので、外観に工夫が要りますが造りつけの出窓が現在は主流になっています。

 

出窓の基本的ルール

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・床から出窓の下まで30㎝以上の高さ

・外壁から張り出した部分が50㎝以下

・窓の面積が出窓全体の面積の1/2以上

以上をクリアしていれば建築基準法の出窓として床面積に算入されないので、狭小敷地で建蔽率や容積率が厳しい場合に有効です。

 

注意点

・民法上敷地境界から出窓のせり出た部分が出てはいけない

 (民法234条、235条、236条)

例えば地価の高い密集地など「慣習がある場合は慣習にしたがう」

という事もあり、地域差が出ていますので専門家に尋ねるとよいでしょう。

・場所によって防犯対策や結露対策が必要

 

出窓の例
  1. リビ・ダイニングに大きな出窓

収納量を要するリビ・ダイニングには、出窓を利用するテクニックが有効です。
出窓に物を置いたり、ちょっとした椅子にしたり・・・・
各地域の条例や建築主事の方針がある場合がありますので、工務店にご相談ください。

  1. 玄関に出窓

シューズクロークよりも玄関収納が人気の昨今ですが、出窓の利用で玄関を広く見せる事が出来ます。面積が限られている敷地の建物にモミの木の家なら、とてもオシャレな空間として、玄関を理想の雰囲気で演出することができます。

  1. 部屋に出窓

趣味のものやカーテンで演出したり、和を演出するなら内側に障子も風流なものです。出窓の奥行きは、たった20~45㎝ですが、視野が広がるだけでずいぶん居心地が違います。

 

 4.トイレに出窓

カウンターが出来るので、年配者や病弱な時やケガをした時などに大活躍します。ちょっとした小物やペーパーのストックスペースにも役立ちます。

 

 5.出窓利用のノーリツシステムバス

狭小敷地などで面積が取れない時などは、出窓の定義をクリアしたシステムバスがあります。詳しくは専門家にお尋ねください。

 四、 屋根裏の活用とスキップフロア

収納面積を大きくすると、各部屋の面積も抑えられます。そこで、屋根裏を利用した屋根裏収納やスキップフロアーといって中二階を収納として利用する事も一般的になってきました。

注意点
  • 物置として利用する場合、床から天井までの高さは4mまで、床面積の1/2までと建築基準法で決められています。
  • 屋根裏収納庫用の昇降階段の他に、一般的な階段も取り付けられます。その階段の下を利用することも出来るので、夢は広がります。
  • 中二階のスキップフロアの場合は、介護との階段や段差が多くなる事と、かなりのコストアップになるので建築金額を抑えたい時は不向きかも知れません。

 

 

いかがでしたでしょうか?!

狭小敷地に経験豊富な地元の工務店に相談されることをお勧めします。

特に自然素材モミの木の家では、限られた面積の家でも自然素材の効果が活きて快適なおうち空間になります。

 sunyou-namazu.co.jp/healthy_housing/d94f96681d58b799f19378e89732e4ba.html

 

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