”コンビニ兄弟”を読みました。
2022/05/28(土)
設計
町田 その子 著 ”コンビニ兄弟” 文庫表紙
”町田その子” さんの名前は本屋大賞を受賞された際、ニュースなどで耳にすることがあり、なんとなくは知っていましたが、今回が初めての読書になります。
なんとなく”ライトノベル”をイメージで読み始めましたが、案に計らいや重厚なテーマを感じる場面などもあり、とても気持ちよく読める小説でした。
さすが”本屋大賞”受賞者作家作品です。
ストーリーは”北九州のコンビニが舞台となっています。アイドルのような名物店長(フェロモン店長と呼ばれている)とそのコンビニに出入する客たちの話となっています。コンビニを舞台としているメインのストーリーと、このコンビニにまつわる登場人物たちを主人公としている”スピンオフ”ストーリーの中にこのコンビニが登場し、このストーリーをコンビニでつないでいくといった”オムニバス”構成になっていたりしています。
読み進むうちに登場人物たちの個性が際立ちこれに引き込まれいってしまうような楽しいお話となっています。
”コンビニ”がただ買い物をするための店舗というだけではなく、コミニュティとしての存在を感じ、より一層身近な存在となると思います。楽しい小説でした。