ここ2日は火災保険について説明してきましたが、今日は地震保険について説明します。
地震保険は単独で加入することはできず、必ず火災保険とセットでないと加入できません。
今の住宅は、地震に強い建物ですので、地震で建物が壊れる心配は少ないと思います。このことから地震保険はいらないという方は多いです。
しかし、よく間違うところでもありますが、地震保険の重要性は地震で発生した火災は火災保険の適用を受けることが出来なく、地震保険でないと補償が出ないというところです。
昨日も説明しましたが、もし隣の家から地震による火災が発生し、その火が自宅に移って燃えてしまった場合、自身で保険に加入していないと補償されません。しかもこのケースの場合、火災保険では補償されないのです。もらい火も地震が原因の火災の場合は、地震保険でないと補償されません。
地震保険に加入するかどうかは、地震による建物倒壊ではなく、地震で発生するかもしれない火災の補償をどうしようかで検討してもらえればと思います。
ただし、デメリットもあります。
地震保険は、火災保険の半額までしか保険金額を設定できません。2000万円の火災保険に加入している場合は、1000万円までしか地震保険に加入が出来ません。しかも、保険料が高く、最長5年までしか契約できません。地震保険は政府が関与していることから、保険料はどの保険会社で加入しても同一となります。
また、都道府県により保険料が異なります。一番高いのは、東京・千葉・神奈川・静岡で、その次に埼玉がきます。埼玉県も高いのです。
以上のようなデメリットもあることから、半数の方は地震保険に加入していません。
ですので、火災保険と地震保険に加入する際は、しっかりと検討してから加入するようにして下さい。
地震保険の補償される損害:地震もしくは噴火またはこれらによる津波を直接または間接の原因とする火災・損壊・埋没または流失によって、保険の目的について生じた損害