構造について

地震に強い家がほしい

木造と鉄骨、どちらを選ぶか迷っています

2×4工法ってどこが違うの?

構造とは家の躯体(骨組み)のこと。それをつくるための工法にはいくつかの種類があり、それぞれ材料や施工方法が異なります。主だったものとして右図のようなものがあります。

どの構造も性能的にはそれぞれに優れた面を持っており、構造計画と施工がきちんと行われてさえいれば、どれを採用しても地震や台風に強い住まいを建てられます。ただ、それぞれに異なる特徴を持っているため、自分たちの理想とする住まいに適したものであるかどうかを、よく確かめる必要があります。

 

構造とは家の躯体(骨組み)のこと

 

サン勇建設では、木造2×4工法を採用しています

サン勇建設では様々な角度から検討を重ねた結果、木造の2×4工法を採用しています。北米で生まれた2×4工法は、現在日本でもポピュラーな工法となっています。ただし木造在来軸組工法に比べるとその割合はまだ多いとは言えません。アメリカ、カナダでは90%を超えて普及している2×4工法の詳細を、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。そこでこのページでは2×4工法の特徴と、サン勇建設がそれを採用している理由をご説明したいと思います。

2×4工法の特徴

9 Questions!

Q.1 構造材

「2×4工法の家の構造材には、どのようなものが使われているのですか?」

Q.2 構造の特徴

「建物の骨組みはどのようになっているの?」

Q.3

「2×4工法では特別な釘を使うと聞きましたが?」

Q.4 構造用合板

「2×4工法と軸組工法は、結局どこが違うの?」

Q.5 耐火性

「2×4工法は火に強いというのは本当ですか?」

Q.6 気密性+断熱性+防音性

「気密、断熱、防音などの性能面はどのようになっていますか?」

Q.7 空気環境

「アレルギー等があり、空気環境が気になるのですが」

Q.8 制限

「2×4工法にすることで制約を受ける部分はありますか?」

Q.9 歴史

「2×4住宅はいつ頃から建てられているの?」

 

Q.1 構造材

「2×4工法の家の構造材には、どのようなものが使われているのですか?」

Answer
2×4工法の構造材はSPFという針葉樹の無垢材が中心です
サイズの規定

日本農林規格(JAS)日本工業規格(JIS)等に適合したものが使われ、部位によって構造安定性を確保するため材料、種類、等級がきめられています。

サイズの規定

 
材料のサイズ メートル法に換算 使用する場所
2×4インチ 38㎜×89㎜
4×4インチ 89㎜×89㎜ 土台
2×6インチ 38㎜×140㎜ 1F床、屋根
2×8インチ 38㎜×184㎜ まぐさ(開口部のすぐ上に取り付けられる横材)等
2×10インチ 38㎜×235㎜
2×12インチ 38㎜×286㎜ スパンが大きい箇所

 

Q.2 構造の特徴

「建物の骨組みはどのようになっているの?」

Answer
規格化された木材を組み合わせて、太い部材を高密度に組み上げます

それぞれの部材は約45cm感覚で配置されます。床も45cm間隔で、これは在来軸組工法の半分の間隔です。

太い部材を高密度に組み上げ

 

太い部材を高密度に組み上げ


頑丈な構造材

部材を釘で連結し、多いときは6部材以上を合わせて使用します。その場合、太さは38mm×6=22.8cmとなり、在来軸組工法の構造材の平均的なサイズである4寸(12.12cm)を大きく上回ります。みなさんは「6寸の大黒柱」というような言葉をお聞きになったことはありませんか?6寸は18.18cm。2×4工法の構造材がいかに頑丈なものか、おわかりいただけると思います。

勾配天井が簡単に

屋根部材は標準で大きな強度を持っているため、補強することなく勾配天井ができます。

とても合理的!

構造部材がそのまま内部壁下地となるため合理的です。柱と梁で組み上げていく在来軸組工法では、柱と柱の間に壁材を組み込む作業が必要となります。

構造の特徴

 

Q.3

「2×4工法では特別な釘を使うと聞きましたが?」

Answer
はい、専用の太目鉄丸釘(CN釘)を使います

2×4工法の構造に使用する釘はCN釘と呼ばれるもので4種類あり、使用する場所及び間隔が決められています。それぞれに色がついているため、間違って使用することを防げるほか、打ち込み済の釘の検査もすることができます。

釘の種類

 
釘の種類
CN50(緑) 外壁の構造用合板、屋根の構造用合板
CN65(黄)  床の構造用合板
CN75(青) 構造材料の連結及びジョイント
CN90(赤) 構造材料の連結及びジョイント
※在来軸組工法で幅広く使用されている鉄丸くぎ(N釘)などの使用は認められていません。

 

 

Q.4 構造用合板

「2×4工法と軸組工法は、結局どこが違うの?」

Answer
構造用合板を使用して6面体をつくるという点が、決定的に違います

柱と梁を組み上げ、間に筋かいを入れる在来軸組工法に対し、2×4工法は日本農業規格(JAS)により定められている構造用合板を連結した耐力壁や耐力床で、6面体を形成するという工法です。家全体が強いモノコック構造(一体構造)となるため、優れた耐震性、耐風性、気密性、防音性をもち、地震時の床や壁のねじれを圧倒的に防ぎます。

6面体 : 点ではなく面で支える

6面体 : 点ではなく面で支える

もっと詳しく知りたい方は・・・

具体的な施工例
1 千鳥張り

床や屋根の構造用合板は外部からの力を逃がすため千鳥張り(つなぎ目をずらして張る)で施工します。釘の間隔は外回りは10cm、中は20cmで打ち付けることが規定されています。

 

千鳥張り

2 壁の施工

構造用合板は上枠から下枠までを1枚のパネルで貼り付けます。釘の間隔は外回りは10cm、中は20cmで打ち付けることが義務付けられています。

壁の施工

3 開口部の施工

建物の弱点は開口部です。2×4工法では開口部を標準で補強することにより、強度を増しています。

また、開口部の上部に「まぐさ」という横木をかけることにより、たわみ等の補強をしています。

開口部の施工

   開口部の施工

 

Q.5 耐火性

「2×4工法は火に強いというのは本当ですか?」

Answer
本当です。国土交通省より省令準耐火構造に認定されています
ファイヤーストップ構造

 2×4工法が火に強いとされる秘密は、ファイヤーストップ構造にあります。火の通り道となる床や壁の枠組材などがファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階に火が燃え広がるのを食い止めます。

ファイヤーストップ構造

 
石膏ボード

2×4工法で使用している石膏ボードによって、さらに耐火性能がアップします。

2×4工法では、すべての天井や壁の内側に厚さ12.5mm以上の石膏ボードが隙間なく貼られます。石膏ボードの中には約21%の結晶水が含まれており、そこに炎が当たると、約20分間水蒸気を放出するという特性を発揮します。このため火災時に内部の温度が上昇しにくく、構造材の発火点(約450℃)に達するまでの時間を大きく遅らせることができるのです。
このような2×4工法の耐火性能は、国土交通省より省令準耐火構造に認定されています。

このような2×4工法の耐火性能は、国土交通省より省令準耐火構造に認定されています。
そのため火災保険料が、一般的な木造住宅の約半額になります。

コンクリート造や鉄骨造に匹敵する耐火性能

今まで鉄筋コンクリートや鉄骨造などでしか建てることのできなかった防火地域(一部準防火地域)に、2×4工法による耐火建築物が平成16(2004)年から建築可能になりました。

日本ツーバイフォー建築協会のホームページをみる

 

Q.6 気密性+断熱性+防音性

「気密、断熱、防音などの性能面はどのようになっていますか?」

Answer
私たちが最も自信をもっている要素の一つです

2×4工法は壁や床といった「面」を構成要素としていることから、必然的に隙間が大変少なくなります。さらに断熱材を使用するため、断熱性、気密性、外部との防音性が優れた建物ができるのです。

 
隙間のない面構造

隙間のない面構造

断熱施工

断熱施工

 

Q.7 空気環境

「アレルギー等があり、空気環境が気になるのですが」

Answer
2×4と自然素材は相性抜群です

床、屋根、壁がすべて面になっており、高い気密性をもった2×4住宅は、外部の汚れた空気を遮断し室内に取り込みません。そのため内装に使った自然素材の効果をいつまでも持続させることができます。いくら自然素材で家をつくっても、構造体を通して汚れた空気が室内に入ってきてしまっては何もなりません。

そこで、2×4工法によって気密性に優れ、汚れた空気を内部に入れない構造をつくり、内装は体にやさしい自然素材で仕上げるという方法を、サン勇建設では採用しています。フィトンチッドを半永久的に放散し、いやなにおいを吸い取るもみの木の床や天井、ホタテの殻からつくられ調湿効果にすぐれた壁材などが、室内の空気をきれいに保ちます。シックハウス症候群に対しいち早く警鐘を鳴らした北里大学の権威も、2×4住宅にお住まいであるという事実も、この工法の優秀さを物語っています。

2×4と自然素材は相性抜群

 

2×4と自然素材は相性抜群

 

Q.8 制限

「2×4工法にすることで制約を受ける部分はありますか?」

Answer
大規模リフォームが困難というデメリットがあります

2×4工法は耐力壁が構造上重要な位置を占めているため、大規模なリフォームを手掛けにくいというデメリットがあります。また、耐力壁線と呼ばれる耐力壁で囲まれた空間を構成していかなければならないため、間取り、部屋の大きさ、窓の位置、大きさ等ある程度の制限を受ける場合があります。

しかし逆に言えば、このような制限が構造的強度を高め、品質を確保しているとも言えます。そう簡単に変えられないからこそ、サン勇建設ではお客様と綿密な打ち合わせを重ね、将来のライフスタイルの変化も含めたご提案を心がけています。そのことが何年経っても飽きの来ない、使い勝手の良い家を生み出す原動力になっているとも自負しています。一度、私たちの建てた家をじっくりご覧ください。そして2×4住宅のデザインの幅広さをご自身の目でお確かめいただければと思います。

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大規模リフォームが困難というデメリット

 

Q.9 歴史

「2×4住宅はいつ頃から建てられているの?」

Answer
すでに40年近い歴史をもっています

2×4工法とは欧米では標準的な木造住宅の工法です。日本では1973年頃から住宅金融公庫で正式に認可されるようになりました。明治11年に建築されて以来、120年以上もその美しい姿をとどめる札幌の時計台。阪神淡路大震災の高速道路倒壊現場から200mのところにあるにもかかわらず、無傷で残った築70年の洋館。カナダの宣教師の自宅として建築されて約100年、堂々たる雄姿を見せる、静岡市のエンバーソン邸など、日本にも素晴らしい2×4住宅の数々があります。

2×4住宅が認可されて間もない頃、サン勇建設の先代社長は、2×4老舗ハウスメーカーと共にアメリカやカナダに長期間の研修に行き、いち早く2×4工法を習得し建築を始め今に至ります。サン勇建設では在来工法も取り扱っていますが、2×4工法の良いところをブレンドさせ、2×4工法と同等の性能を持ったオリジナルな仕様をつくり上げました。約40年の経験と実績をもつ私たちだからできる安心安全の2×4工法を、これからもぜひ、お客様にご提案させていただきたいと考えております。

40年近い歴史

 

40年近い歴史

 

どしどしご質問ください

家を建てるにあたって2×4工法や、それ以外の工法についてももっと詳しく知りたいとお考えの方は、どうぞお気軽にサン勇建設までお問合わせください。

私たちは、お客様に正しい知識と情報をできるだけ多く知っていただいて、建てていただくのが、後々まで満足が続く秘訣だと考えています。「家づくりをして本当に良かった」と思っていただくことが、私たちの喜びなのです。

良い家を建てたいと真剣にお考えの皆様と出会えますことを、心から願っております。

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