シックハウス症候群の治し方とは?セルフチェックリスト有

2021/05/16(日) 健康と住宅の関係

シックハウス症候群の治し方とは?セルフチェックリスト有

シックハウス症候群のチェックリスト

ここ数十年で認知度が急激に高まったシックハウス症候群ですが、医学的に確立された疾患ではないため、果たして自分が本当にシックハウス症候群なのかを断定するのが非常に困難な病気です。

またその疾患も多種多様で個人差が大きく、そもそもシックハウス症候群かもしれないという発想にいたるまで時間がかかる人も多いでしょう。例えば代表的な症状の一つである頭痛で言えば、普通であれば頭痛がある人はシックハウス症候群よりも、他の脳関係の病気やストレス、寝不足が原因であると考えます。ですので、シックハウス症候群かどうかを見極めるには、その症状だけでなく特長もチェックし、原因を絞り込む必要があります。

そこで今回のコラムでは、シックハウス症候群の具体的な症状を体の部位別に紹介するだけでなく、そもそもどのような特長があるのか、そして実際にシックハウス症候群の疑いがあると思ったらどのような行動を取るべきかを紹介します。

シックハウス対策がなされた住宅の例を見てみる

【目次】

  1. シックハウス症候群の症状の特徴
  2. シックハウス症候群の原因
  3. セルフチェックリスト
  4. 症状が発症したら取るべき行動(治し方)
  5. シックハウスかどうかを調べたい
  6. シックハウスの原因物質
  7. ではどうすればいい?具体的なシックハウス対策

 

シックハウス症候群の症状の特徴

まずはシックハウス症候群の具体的な症状と特長を確認しましょう。ここでは大きく3つの項目に分けていますので、3つ全てチェックしてください。

①シックハウス症候群の具体的な症状

【頭部】

頭:頭痛、めまい、吐き気
目:目がかゆい、目があついなどの刺激がある、チカチカする、涙目
鼻:灼熱感、鼻水、嗅覚過敏、乾燥、ぜん鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーなどの息)がでる
口:唇の感想、せき
耳:耳鳴り

【胸】

動悸、呼吸困難

【腹部】

下痢、便秘

【全身】

倦怠感
粘膜・皮膚の乾燥感
皮膚のかゆみ
不眠
不安
ほてり

②これらの症状が建物の外に出ると軽減する
(シックハウス症候群は文字通り建物に原因があるため、原因となる建物から離れると症状が軽減する特長があります)

③症状の軽減・増悪に季節性がない
(例えば花粉症のように特定の季節に発症するものではなく、原因となる建物から離れることで症状が軽減する特長があります)

実は2と3の項目がとても重要になります。おそらくお察しの通り、頭痛、動悸、便秘など上述した症状はあらゆる原因から発生する不調で、シックハウス症候群とは全く関係がない可能性の方が高いです。

ですが、シックハウス症候群は主に家など身近な建造物に原因がありますので、場所を変えると症状が和らぐというのが一つの大きな特徴であり、チェック項目となります。

 ※症状の参考データ:
 第78回日本衛生学会「シックハウス症候群に対する行政対応と課題
 関西医科大学付属病院アレルギーセンターの池田浩己氏の臨床ノート

 

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群というのはその名の通り、家がシック(sick)、つまり病気であることで起こる健康被害です。厳密には家だけではなく全ての建物に起こりうる現象で、学校や職場、その他の公共施設でもシックハウス症候群は見られています。最も身近な住宅の事例では、引っ越しやリフォーム、リノベーションなどにより住宅の中の空気環境が変わったことで発症するケースが多いです。

そもそもシックハウス症候群が何かを簡潔に述べると、建材や内装材(床や壁)・家具に使われた塗料や接着剤といった化学物質が空気中に放散されることで、人間が体調不良を感じる状態のことを言います。すなわち、引っ越し後はまだ壁紙の接着剤が乾ききっていないなどの理由から室内に発揮した化学物質が含まれている状態ということです。

シックハウス症候群の原因と関係する物質については前回の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。

シックハウス対策がなされた住宅の例を見てみる

 

セルフチェックリスト

症状の他にも生活・行動スタイルからシックハウス症候群セルフチェックを行うことができます。岡山県の生活衛生課が非常に優れたチェックリストを掲載しているので以下に紹介します。

生活・行動スタイルのチェックリスト

  • 日ごろから窓を開けて換気する習慣がない
  • 湯沸器やガスコンロ等の使用時に換気扇は稼働させていない
  • 設置されている換気システムはあまり稼働させていない
  • 設置されている換気システムを定期的に清掃していない
  • 冷暖房使用後も特に換気していない
  • 掃除機の紙パックは、防菌・防虫剤が含まれている
  • エアコンやクーラーはあまり清掃しない
  • タンスや押入の防虫剤の使用量についてあまり考えたことがない
  • 室内で殺虫剤を使用している
  • 室内で芳香剤を使用している
  • 床ワックスを使用している
  • 床ワックスを使用後も換気は特にしない
  • 化粧品や香水使用後も換気は特にしない
  • 趣味などで薬品(シンナー、塗料、接着剤など)を室内で使用している

チェックした項目が多ければ多いほど室内に化学物質がたくさん放散されている状態で、シックハウス症候群を誘発している可能性が高まります。要は化学薬品を含むものを多用していると室内の空気環境が悪くなり、シックハウスになりガチだということです。

さらにこれらのチェックリストの各項目は、裏を返せば全てが対策になります。すなわち、「発生源を減らす」ことと「換気」を行うことがシックハウス症候群の今日からできる対策というわけです。

写真:当社のモデルハウス

 

症状が発症したら取るべき行動(治し方)

「これをすれば確実に治る」と断言しきれないのがシックハウス症候群の難しいところ。それでも何か今日からできることはないの?と聞きたくなるでしょう。先の項目で紹介したような、化学物質の発生源を減らす努力をしてみてください。

家の中を徹底的に掃除する、掃除する際は化学薬品をできるだけ使わない、接着剤が使われている家具を処分する、シャンプー、香水、化粧水の成分に気を配る、換気する、これらはお金をかけずに今日から取り組める治し方の一つです。

とは言え、シックハウス症候群が気になる方は、自分で調べて対策を講じるだけでなく、専門機関に相談するようにしましょう。

  • 病院のアレルギー科を訪問
  • 生活衛生課や保健所に相談
  • 簡単にできる対策は今日から始める

専門機関を訪ねるべき理由は、自身でシックハウス症候群だと断定するのはあまりにもリスクが大きいからです。万が一その他の病気を抱えていた場合は対処法が異なるはずですので、お医者さんに診てもらい、専門家の話を聞くのは大前提です。

ただし、医学的に確立されていないため、医者にかかれば全てが解決するというわけでもないでしょう。お近くの公的機関(保健所や市役所の生活衛生課)に相談するのも一つの手です。そこでシックハウス症候群について情報収集することができます。また、場合によってはご自宅の空気の化学物質量を簡易的に測定しもらえる可能性もあるので、簡易測定を問い合わせてみるのもよいでしょう。

すぐに仕事の休みが取れない、時間が取れないという方も今日からできる簡単な対処法はすぐに始めることで生活の質がガラッと変わるかもしれません。そして、もしこれから新築の購入やリフォーム・リノベーションを検討している人は、以前に化学物質をできるだけ取り除く家づくりのポイントを紹介していますので参考にしてください。

 

シックハウスかどうかを調べたい

ご自宅がシックハウスかどうかを調べる方法は二つあります。一つは、厚生労働省が推奨するアクティブ法(吸引方式)、もう一つはパッシブ法(拡散方式)です。このような測定は企業が有料で提供しているので、相談してみるのが最短です。また、先の項目でも触れた通り、生活衛生課や保健所に相談してみるのも一つの手です。

 

アクティブ法(吸引方式))

室内にポンプを置き、空気を吸い込ませ、その空気を分析するという手法です。

  • 所要時間:30分
  • 分析の精度:高い
  • コスト:発生する(パッシブ法より高い)

 

パッシブ法(拡散方式)

吸着材の入った試験管のような形をしたケースを室内に吊るしておき、吸着した化学物質を分析するという手法です。

  • 所要時間:8~24時間
  • 分析の精度:比較的低い
  • コスト:発生する(アクティブ法より安い)

 

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シックハウスの原因物質

シックハウスの原因は塗料や接着剤から発生する化学物質だという話はしました。では、具体的に家のどの箇所からどの化学物質が発生する可能性があるのでしょうか。具体例を見ていき、ぜひ対策に役立てください。

健康被害を及ぼす化学物質が家のどこから発生しうるのか

 

ではどうすればいい?具体的なシックハウス対策

実際にシックハウス症候群と断定されてしまった場合、もしくは将来的なシックハウス症候群の予防をしたいという場合、具体的にどのような対策を講じればよいのでしょうか?実は、これから家を建てる人と、もうすでに家を建ててしまった人で対応が変わってきます。

 

これから家を建てる人のシックハウス対策

これから家を建てる人がやるべきことはいたってシンプルです。厚生労働省が指定する化学物質の仕様を極力少なくするようにハウスメーカーや工務店と相談することです。いわゆるビルダーと呼ばれる家を提供する業界人であれば、どの素材が化学物質の揮発量が少ないか知っています。ですから施主は、シックハウス対策をしたい旨を相談すれば考慮してくれるでしょう。

ただし、化学物質量の揮発量が少ない素材というのは、往々にしてコストが高いです。一般的には自然素材と呼ばれ、人工的な手を加えず、できるだけ天然に近い状態で市場に出す素材です。質が高く、健康に良いとされていれるため、工場でなりふり構わず大量生産される安価な素材よりも予算が上がるでしょう。家の全てを自然素材にする必要はないため、ビルダーと相談しながら必要な箇所だけ自然素材を取り入れることも視野に入れ、納得のいくマイホームを手に入れてください。

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シックハウス対策の具体例
写真:当社お客様 S様

 

もうすでに家を建ててしまった人のシックハウス対策

一番簡単にできる方法は、頻繁に換気をして室内の空気を入れ替えることです。これにはお金がかからず、今すぐ着手できる対策と言えるでしょう。ただし、家が大きな道路に面していたり、近隣の農家が農薬を散布していて、その空気が入ってきやすいという場合は話が別です。

その次にできる対策が、家具を変えたり、防臭剤や芳香剤を変えることです。家具には接着剤が使われており、それらが揮発することで室内の化学物質濃度が高まります。無垢材の家具に変えたり、防臭剤や芳香剤をより健康に良いものに変えたりするのは、比較的安価に行える類の対策です。

最後に、ある程度のコストがかかるものの、最も効果の高い対策が、リノベーションです。フローリング・壁・天井の素材を変えるのは非常に有効なシックハウス対策です。畳やカーペット、合板のフローリングは、室内の空気を汚染する原因となります。無垢のフローリングにしたり、壁を接着剤で張る安価なクロスから漆喰や珪藻土、ホタテの殻といった自然素材に替えることで、室内の空気が一変するでしょう。

自然素材の壁自然素材の床自然素材の家 

 

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