掃除しやすい家づくりのコツ6選!マイホームを楽々きれいに保つ方法

2021/09/22(水) 健康と住宅の関係

掃除しやすい家づくりのコツ6選!マイホームを楽々きれいに保つ方法

掃除が楽になる家づくり
写真:当社お客様 I様

マイホームは人生で最大の買い物のひとつ。新築は高いお金と膨大な時間をかけて建てるのですから、年月が経っても清潔で住みやすい家をキープしたいですよね。もちろん毎日しっかり掃除をすれば内装の劣化や汚れを防いできれいに保つことはできますが、掃除にかかる時間は月単位・年単位で考えたら相当のもの。

毎日の掃除が大変になるか、楽になるかは、実は家の設計が大きく関わってくるのです。家を設計する上での重要課題にはあがりづらい点かもしれませんが、家で過ごす時間が快適なものになるかどうかは清潔さも重要なポイント。掃除を担当する側からしても、毎日発生する家事の負担をどれだけ減らせるかで日々感じるストレスが変わってきます。

そこで今回は「掃除しやすい家づくり」をテーマに、新築で家を建てるときに注意すべきポイントとコツ6つをご紹介します。

 

コツ1: すっきりとした空間づくりは「工法」と「構造」から

掃除しやすい家づくりは、初期の設計の段階から始まっています。家の工法や構造が掃除のしやすさにどう影響するの?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、ここで気を付けるべきは「家の中の凸凹を少なくする」ことです。柱や配管による壁のでっぱりがないことが、掃除機のかけやすさや家具の配置のしやすさにつながるためです。

日本で木造住宅を建てる際に主流である二大工法、「在来軸組」と「ツーバイフォー(2×4)」を比較して考えてみましょう。在来軸組工法とは、柱や梁(線)で建物を支える構造のことです。コンクリートの基礎に立てた柱に梁を組み合わせて骨組みを作ったのち、屋根と壁を取り付けます。対するツーバイフォー工法は、壁(面)で建物を支える構造です。名称の由来になっている約2×4インチ断面の角材をおもに使い、この角材と構造用面材を組んで作ったパネルで頑強な空間(六面体構造)を形成していきます。箱を組み合わせて家にするイメージです。

すっきりとした空間づくりは「工法」と「構造」から

ふたつの工法どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが優れているとは一概にいえませんが、掃除がしやすいという観点で見ると、ツーバイフォーは見えている部分に柱などがなく部屋全体が凸凹のないすっきりとした空間になります。

関連記事:耐久・耐震性が大事な本当の理由とは?ツーバイフォー と在来軸組の工法比較

 

コツ2:動線を考えた「間取り」と「収納」でムダなく

どこにどの部屋・収納を、どのくらいの面積で設置するかによっても掃除のしやすさは変わってきます。例えば、外出から帰ってきて最初に入る玄関。ここに大きなクロークがあれば、靴やコート、雨具などごちゃごちゃするものをすっきりと収納することができます。また、屋根付きの大きなガレージは、車以外にも自転車や季節のスポーツ用品、出番の少ない掃除用具など大型の物をしまっておくことができて便利です。各部屋にも作り付けの収納が十分にあればクローゼットを別途購入する必要がなく、家具の上や下にほこりもたまらないので掃除の手間が省けます。

掃除を楽にする収納
写真:当社お客様 M様

間取りの段階で最重視したいポイントは、キッチン・洗面所・トイレ・浴室といった水まわりを1ヶ所に集めることです。水まわりで発生する作業は一連の流れの中で行われることが多いので、近くに配置されていれば移動の時間やわずらわしさを解消することができます。また、水まわりの掃除用具を同じ場所に保管することができ、時間とスペースの削減につながるという面も。料理をしながら洗濯機を回す、キッチンで使用した布巾などを洗濯機に入れる、などの“ながら”家事も並行しやすくなります。さらに、水まわりを集約すると配管工事のコストが安くなるという費用的なメリットも見逃せません。

水回りの掃除を楽にするコツ
写真:当社お客様 I様

 

コツ3:風通しを考えた「窓」の位置と数

窓が適切に配置された風通しのよい家には、

  • 湿気がたまりにくくなる
  • カビが生えにくくなる
  • ほこりがたまりにくくなる
  • 掃除機をかけたり料理をしたときに汚れた空気や臭いが外に出やすくなる

といった多くの利点があります。湿気が逃げにくく汚れた空気がたまりやすい住居は、清潔を保つのが難しく快適性が落ちてしまうのはもちろん、健康にも良い影響がありません。特に湿気や臭いがこもりやすいトイレや浴室には、換気だけでなく明るさ確保のためにも窓が付けられるのがベストです。

自然な空気の流れを作るには、1部屋に2ヶ所以上の窓があるのが理想です。1ヶ所しか設置できないときはドアと窓を空気が流れやすい直線上の配置にしたり、換気扇を付けて強制換気できるようにしておくとよいでしょう。風向きは季節や地域によって異なるため、建設予定の土地に吹く風の特徴を知っておくと設計に生かすことができます。窓が大きい・多いと風通しが良くなる反面、防犯面や免震・耐震性が落ちるリスクもあるので、ハウスメーカーや工務店と十分に相談しながら検討しましょう。

 

コツ4:家事動線を考えた「コンセント」の位置と数

新築で家を建てる際に意外と盲点なのが、コンセントです。掃除のしやすさを考えた場合、部屋の入口付近、玄関や廊下など掃除機が使いやすい場所に設置する必要があります。タコ足廃線にするとほこりがたまりやすくなるので、使う家電を想定して十分な数を確保しておきましょう。設置場所を検討する際は、部屋の四隅だけだと家具で隠れてしまう可能性が高いので、家具を置かない場所、床面近くだけでなく高い場所など、生活動線をイメージしながら決めることが大切です。

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コツ5:汚れが付きにくく落ちやすい「内装材」を選ぶ

床材や壁材を選ぶ際に、どの素材が汚れが付きにくく落ちやすいかを考慮すると、毎日の掃除が楽になります。日々の掃除のメインとなるのは、床や家具のほこり掃除。ほこりは、人間や動物の毛などの目に見えるものから、ダニの死骸やフン・カビ・花粉など1mm以下のハウスダストまでさまざまです。ハウスダストは小さく軽いため空気中に舞い上がり、時間をかけて落ちていって家具の上や床にたまりますが、同時に、静電気を多く帯電している物に吸い寄せられて付着します。

静電気を帯電しやすい素材としにくい素材があるので、家の内装材や家具を選ぶ際に帯電しづらい素材を選ぶとほこりがたまりづらくなります。日本の戸建て住宅でよく使われる木材や紙は静電気を帯電しづらい素材とされていますので、内装材の候補として適しているといえます。

摩擦帯電列の例

 

床材

掃除のしやすさから見たおすすめの床材は、日本でも主流になっているフローリング。モップで拭き掃除するだけでほこりやハウスダストを除去でき、カーペットのようにダニの温床なることもありません。木材がダニの行動・繁殖抑制効果を持つことは、いくつかの論文(*1)で報告されています。ダニの行動抑制効果が認められたテルペン類という揮発物質は、針葉樹である「ヒノキ」や「もみ」に多く含まれています。「ヒノキ」や「もみ」などの針葉樹は調湿効果も高く、ダニのえさとなるカビを抑える役目も果たしてくれます。また、床の上に飲み物や食べ物をこぼしてしまった場合もサッと拭き取るだけで汚れが取れるので、掃除の手間がかからない素材といえます。

*1 参考資料:
「木材と感性 4.におい感覚と木材」谷田貝光克
「木材を用いたダニ防除と木材のにおいに対する快適感評価にもとづく屋内環境の改善に関する研究」平松靖

 

浮造り

 

壁材

前項でメリットをあげた木材は、居住空間の壁材としても優秀な素材です。設置面が大きくなればなるほど、木が持つダニ抑制効果、調湿効果、さらに消臭・脱臭効果や殺菌効果は高くなります。

水はねや油汚れが想定されるキッチンでは、ステンレスなどサッと拭き取るだけで汚れが落ちる素材を使う他にも、こまめに掃除をしなくても汚れが目立たない素材を選ぶ方法もあります。壁材として人気の自然素材・珪藻土には自浄作用があり、吸着した汚れ(油や醤油など)を少しずつ放出してきれいにするといわれています。もし汚れが付いても消しゴムで軽くこすって落とすことができるのでメンテナンスが簡単な上、汚れや傷も風合いに変化していくのが大きな利点です。

掃除がしやすい壁

 

コツ6:高機能な設備・家電を活用する

掃除の手間を省いてくれる設備や家電を最大限に活用しましょう。自動洗浄便器や自動洗浄浴槽など作り付けの設備は、新築時かリフォーム時に検討が必要です。お手入れがめんどうな場所の代表格であるキッチンコンロは拭き取りしやすいIHにしたり、頑固な油汚れが付きやすいレンジフードは防油塗装やノンフィルターのものを選ぶなど、工夫の余地はたくさんあります。予算と相談しながら検討してみてください。

 

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