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自然素材は病気に効く?化学物質過敏症やシックハウス症候群との関係性

自然素材は病気に効く?化学物質過敏症やシックハウス症候群との関係性

自然素材は病気に効く?化学物質過敏症やシックハウス症候群との関係性

近年、自然素材を使った家づくりが注目を浴びています。森林浴効果や風情などメリットは様々ですが、その中でも特筆すべきは健康改善を促す力でしょう。自然素材とは、合成化学物質が使われていない無添加の天然素材のこと。つまり、接着剤や合成化学物質を過度に使用した建材と比べると圧倒的に身体にやさしいのです。

もちろん自然素材と言っても多種多様で、壁や床、内装材でも複数の選択肢があり、その中でも良し悪しありますが、今回のコラムでは、自然素材全般のメリットがどんな病気に効くのか解説します。

 

自然素材の特長:メリットとデメリット

まずは自然素材の特長を把握し、各病気との関係性を見てみましょう。

メリット

  • 森林浴効果
  • 高い調湿力
  • 化学物質未使用
  • 静電気を起こしにくい(ホコリが天井や壁に付着しない)

デメリット

  • コスト高

一般的に価格はどうしてもやや高価というのがデメリットです。しかし、代わりに得られるメリットが多くの病気の症状を緩和してくれるという言われています。例えば調湿力が高いことでカビやダニの発生を抑え、空気環境が良くなります。合成化学物質の使用を抑えた天然の素材を使うことで、室内の化学物質量が減ります。自然素材は静電気が発生しづらく、ホコリの掃除が非常に簡単です。

こういった効果から、自然素材の家に引っ越してから症状が改善したという事例は数多く報告されています。

 

自然素材により良くなる可能性のある病気

では具体的に、どのような病気に効果があるのでしょうか。

  • 化学物質過敏症
  • シックハウス症候群
  • アトピー性皮膚炎
  • 喘息
  • アレルギー全般

どの病気も非常に厄介で、中には明確な治療法がないものもあります。重症患者に至っては、仕事や学業に支障をきたすケースも多いです。もちろん、自然素材で建てた家に住めばこれらの病気が完治するという訳ではありません。ただし、住環境という要因を整えることが思いのほか症状の程度に影響するのです。ここからは一つひとつの病気に焦点を当ててみましょう。

 

化学物質過敏症

倦怠感、頭痛、皮膚炎、目がチカチカするなど様々な症状で人々を苦しめる化学物質過敏症。NPO法人「化学物質過敏症支援センター」の調べでは、子供も含め全国で約100万人程度の発症者がいると推定されています。つまり1250人に一人程度ですので、いつ自分に発症してもおかしくない確率です。

化学物質過敏症とは、化学物質や花粉、精神的ストレスなどがその人の許容量を超えると発症し、一度発症すると僅かな化学物質でも反応してしまうと言われています。どんな物質に反応するかは人それぞれですが、住宅の構造や家具に使用される接着剤なども原因となります。仕事にならないほど症状が重いケースもあり、絶対に甘く見てはいけない病気です。

北里研究所病院臨床環境センター長である石川哲氏の論文では多種化学物質過敏症を以下のように定義しています。

  • 慢性疾患
  • 微量な物質暴露に反応する
  • 関連性のない多種類の化学物質に反応する
  • 原因物質の除去で改善または治癒する
  • 症状の多くが器官、臓器にわたる

抑えるべきポイントは、微量な化学物質に触れただけでも発症してしまうこと、室内には様々な化学物質があること、そして原因物質の除去で改善または治癒するということです。

では室内にはどのような化学物質が存在するのでしょうか。厚生労働省の発表を見てみましょう。

上記のデータは一部抜粋ですが、これだけでも、室内に多数の化学物質が存在していることが分かります。ですが、石川氏の提唱や数多くの事例が証明している通り、室内の化学物質量を抑えることで症状が改善する可能性があることが分かっています。つまり、自然素材を採用して、化学物質量を意図的に削減することが重要です。

【自然素材を取り入れやすい箇所の候補】

  1. 内装材
  2. 床材
  3. 壁材

目的は住宅内の化学物質量を減らすことですので、何から何まで自然素材にする必要はないでしょう。適材適所で、人肌に触れやすい内装材などで自然素材を使えないか検討するのが得策です。

 

シックハウス症候群

空気環境が悪化することにより頭痛や嘔吐、全身倦怠感を引き起こすシックハウス症候群。化学物質過敏症と同じく室内の空気環境により発症する病気で、90年代前後から徐々に認知度が高まりました。社会問題と化したことにより、厚生労働省が室内空気の化学物質濃度に指針値を設けたり、国土交通省がシックハウス対策として建築基準法を一部改正したほどの病気です。

関西医科大学付属病院アレルギーセンター所属の池田浩己氏の臨床ノートによると、シックハウス症候群の原因は大きく四つに分けることができます。

  • 化学的要因 :室内に使用される化学物質
  • 生物学的要因:カビ(真菌)・ダニ・細菌・ペットアレルゲン
  • 湿度・温度 :高温多湿からくる不快感・カビ・ダニの増殖
  • 粉塵    :呼吸で吸い込む

やはり住宅内で使用される化学物質やカビ・ダニなどが主な原因となるようです。ではどのような対策ができるのでしょうか。

【対策】

  • 掃除や換気を欠かさずに行い、カビ・ダニの発生を抑える
  • 各所に自然素材を使い、合成化学物質の使用を削減する

現時点で引っ越しやリフォームができない人は、まず掃除や換気といった簡単なことから始めましょう。これから引っ越しや注文住宅を検討している人は、内装材や床材、壁材を自然素材にできるか検討するのが得策です。

 

アトピー性皮膚炎

アトピーに悩まされる人にその辛さは説明不要でしょうが、アトピー性皮膚炎について、日本皮膚学会が次のように定義づけています。

増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、多くはアトピー素因を持つ

文字にすると少し難しいですが、アレルギーを起こしやすい体質と理解すると分かりやすいでしょう。アトピー性皮膚炎の発症には様々な要因があると言われています。遺伝、環境、心理、摂取、吸引、農薬、食品添加物などです。原因が多様であるが故、特定の要因を取り除けば解決するという訳ではないのが厄介です。しかし、住環境の良し悪しが一つの要因になるケースは多く、その点を変えたことでアトピー性皮膚炎が改善した事例は多数あります。

特定非営利活動法人の日本アトピー協会によると、環境要素もアトピー性皮膚炎に大きく影響するとされ、化学物質の氾濫やカビ・ダニの吸引がアトピーの悪化を誘発していると訴えています。

 

まとめ

喘息やアレルギーが改善したという事例も、やはり自然素材の持つ高い調湿力や室内の少ない化学物質量が良い影響をもたらしていると考えられています。病気に関してはどうしても万人共通で当てはまることがないため、現在家族や自分自身がこれらの病気に悩んでいる場合、一度モデルハウスを訪問してみるといいかもしれません。そこで自然素材がどういったものなのかを肌で感じ、自分に合うかどうか体感することができます。

また、相場では自然素材は比較的高価なのが一般的ですが、一般的には鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも安く、資産家しか手が出ないような訳では決してありません。適材適所で部分的に自然素材を取り入れたり、ハウスメーカーや工務店と相談しながら別の個所でコストを下げて、自然素材を多く取り込んだ新築を建てることも十分可能です。

仮にいま健康であっても、将来の自分、子供やペットの住環境を整えてあげる上でも自然素材は検討の価値があります。、両親との二世帯住宅を考える人にとっても良き選択肢となるでしょう。

 

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