耐久・耐震性が大事な本当の理由とは?ツーバイフォー と在来軸組の工法比較

2021/03/10(水) 家の構造と工法

耐久・耐震性が大事な本当の理由とは?ツーバイフォー と在来軸組の工法比較

耐久・耐震性が大事な本当の理由とは?ツーバイフォー と在来軸組の工法比較

地震大国の日本において、新しく家を買うときに耐震性や耐久性を考えることはとても大事です。間取りやインテリアも当然大切なことですが、日々の生活は安全面が確保された上で成り立つものです。

特に木造住宅において多くの人が懸念を抱くのが火事と地震への耐久性。構造・工法別の火災への強さは前回紹介したので、今回は耐震・耐久性について解説します。

 

耐久性・耐震性が必要な本当の理由

耐久性と言っても、ある程度強ければ大丈夫ではないか、地震保険や火災保険に入っているから大丈夫ではないかと考える人もいるはずです。確かに保険に入ることは大事ですが、自然災害経験者しか分からない意外な落とし穴もあるのです。

まず、例えば地震が起きた場合、被害は様々ですが、数多くの家が倒壊もしくは損傷してしまいます。仮に自分が被災者になったとき、家は損傷したがまだ住めるという状態だとします。普通は、そのままでは次に大きな地震がきたら危ないので補修を頼むケースが多いでしょう。しかし、自然災害のときは同じ地域に似たような損傷を受ける家がたくさんありますので、補修の手が回らず、いつまでたっても自分の番が回ってこないということが現実に多発しているのです。

つまり新築を建てる上で大切なことは、「無傷または一部ヒビが入る程度に抑えられる耐久性を確保する」ことです。

 

△あまり良くない考え方

  • 損傷しても保険で修理すればいい ⇒ 時間がかかる可能性あり・弱体化した家での生活が続く
  • 引っ越しすればいい ⇒ 支出の負担が大きくなる(残債+新居費用)

 

◎良い考え方

  • 最初から耐久性の高い家を建てる ⇒ 災害がきても安心

地震の心配がない外国であれば耐久性・耐震性がそこまで強く推奨されることはないかもしれません。しかし日本は地震大国。これから首都圏でも高い確率で地震が発生すると政府が警告しています。つまり、大きな地震を必ず一度は経験するくらいの気持ちで新築を建てるのが得策です。

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耐久性の高さを工法別で比較

木造でも工法によって耐久性が異なるのはご存じでしょうか?もちろんどの工法でもお金をかけて耐震等級を獲得することは可能です。ですが、そもそも根本として工法により耐久力というものが異なります。これは大工さんが家を建てるときの手順の違い、建て方の決まり事の違いでその差が発生しているのです。

  • 在来工法(軸組工法)
  • ツーバイフォー(2x4)

簡単に説明すると、在来工法とは柱・梁・筋交い(タテ・ヨコ・ナナメ)で空間を作る工法です。昔から日本にある工法で、在来工法とも呼ばれます。少しずつ時代とともに進化し、成り行きで現在の形になりました。昔からある工法のため、それを安全にするために建築基準法ができたと言っても過言であはりません。

ツーバイフォーは北米から輸入された工法です。使われる材木の多くが2インチx4インチで構成されていたためツーバイフォーと呼ばれるようになりました。この工法は木造軸組みのように柱を立てて、その間にパネル(壁)を埋めるという方法ではなく、壁を面として考え、面をつなぎ合わせて箱のように空間を作るのが大きな特徴です。

6面体 : 点ではなく面で支える※ 引用: 最強の家づくり術 >> 構造について >> 構造用合板

この工法の決まり自体が、自然と耐火性・耐久性・気密・断熱性などを高めています。もちろん、各工法にメリット・デメリットありますが、耐久性においては一般的にツーバイフォーがより優れています。理由を簡単に説明していきます。

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設計の時点で発生する耐久性の差

まず大前提として主に以下の点がツーバイフォーの耐久性を自動的に高めています。

  1. グリッド割からプラニングをスタートさせる
  2. 角に耐力壁を配する決まりがある
  3. 耐力壁線の区画内は40㎡以内とする

2x4工法の耐久性が高い理由

一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会がより詳しい規制を公表していますが、ツーバイフォーは必ずこれらの原則に従いプランニングします。木造軸組の場合、グリッド割からスタートするケースが少なく、耐力壁の采配もツーバイフォーより自由度が高いです。

例えば、二階に耐力壁を配するように設計しても、一回の同じ部分に耐力壁が配されていなければ、力が地面に伝わらず意味がありません。こういったことが起こるのが在来工法です。一方、ツーバイフォーの場合は2階部分も概ね1階と同じルールで耐力壁を配さなければならず、一階と二階で完全にズレるということが起こらないのです。つまり、ツーバイフォーは誰が設計しても自動的に耐久性が高くなります。

 

ツーバイフォー工法の過去の震災時の実績

在来工法より強いのは分かったが、結局地震に耐えないと意味がないと考える人も多いでしょう。もちろん最終的な耐久性には様々な要素がかかわってきます。ハウスメーカー、工務店、間取り、地盤、地震の揺れのタイプなどです。ただし、ツーバイフォーの耐久性というのは歴史が証明しており、過去の災害において圧倒的に高いパフォーマンスが発揮されています。

以下が、過去に起きた震災におけるツーバイフォー住宅の損壊実績データです。

震災におけるツーバイフォー住宅の被害データ

これを見ると阪神・淡路大震災と新潟中越地震では全壊した家屋がゼロ棟です。半壊した家屋ですら2棟しかありません。一つひとつフォーカスしてみましょう。

 

阪神・淡路大震災(1995年)

一部損傷というのは、多少の補修が必要な被害を受けた住家の数ですが、全体のたった3%です。「多少の被害」には、例えば壁紙に皺がよったり、家具の落下などにより床材が一部傷ついたりしたこ住家がカウントされており、そのまま住んでも支障がないという判断です。そしてこの「多少の被害」と「被害なし」に該当する住家が96.7%でした。

 

県中越地震(2004年)

こちらの震災では半壊した住家は完全に0棟。多少の補修が必要だった住家が0.6%の4棟。「当面補修は不要」「被害なし」と判断された住家は全体の99.4%でした。

 

東日本大震災(2011年)

この大震災では2万棟以上が調査対象となり、半壊と全壊した棟の数が少し増えました。しかし全壊した住家はいずれも地盤崩壊などが原因で、半壊した住家もほとんどが地盤崩壊と液状化によるものです。実際に地震の揺れで半壊した住家は69棟のうち2棟でした。

 

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木造における耐久・耐震性のまとめ

最後にポイントをおさらいしましょう。

  • 新築を建てる際は最初から耐久・耐震性を考える
  • 震災が起きあとは補修工事が殺到し、順番待ちが起こる
  • 木造では耐久性においてツーバイフォー工法が優れている

新築戸建て、夢のマイホームについて考えることはとても楽しい時間です。家族や自分の大切な人と健康に生活していくためにも、安全性の高い住宅というのは大前提です。耐震性、耐火性は敬遠せずに真剣に向き合い、工務店やハウスメーカーと相談しましょう。 

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