気管支喘息の症状・原因・対策を徹底解説!何歳でも発症のリスクあり

2021/05/30(日) 健康と住宅の関係

気管支喘息の症状・原因・対策を徹底解説!何歳でも発症のリスクあり

気管支喘息の症状・原因・対策を徹底解説!何歳でも発症のリスクあり

喘息(気管支喘息)とは、気管支の慢性的な炎症が原因の呼吸器疾患です。年齢を問わず発症するため、幼児や小児から高齢者までこの病気で悩んでいる人は少なくありません。日本全国で推定患者数は120万人超(2017年厚生労働省患者調査)、世界では3億人を超える人が罹患していると報告されており(世界保健機関(WHO)調べ)、アレルギーが関係する疾患の中でも特に患者数が多い病気です。

重症化すると最悪死に至ることもある怖い病気ですが、完治が難しく症状をコントロールしながら長期的に付き合っていかなければなりません。そのため、喘息の種類にもよりますが、発症しない・悪化しないための環境づくりがとても重要になってきます。

今回は、日本で多くの人が悩むこの疾患について、その症状、原因、そして対策を徹底的に解説していきます。

 

喘息はどんな病気?

喘息は、呼吸時に空気が通る気道(気管支)に慢性的な炎症が起こることによって、咳・たん・息苦しさ・喘鳴(ぜんめい:呼吸のたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする)などの症状があらわれる呼吸器疾患です。喘息を発症すると気道粘膜がむくんだりたんが絡んで空気の通り道が狭くなるのに加え、常に炎症が残り続けているためちょっとした刺激にも敏感に反応するようになってしまいます。炎症が強い時(発作時)にはさらに気道が狭くなり呼吸困難を引き起こします。重症になると会話もできなくなったり、死に至るリスクもある危険な病気です。

ぜんそく発作時の気管支
出典:日本呼吸器学会ホームページより

呼吸器系の炎症が原因の疾患で、喘息とよく混同されるものに気管支炎や肺炎があります。

この両者と喘息には、炎症が一時的なものか慢性的なものかという点で大きな違いがあります。気管支炎が気管支、肺炎が肺胞の一時的な炎症からくる症状なのに対し、喘息は発作がない時も気管支に炎症が残っている状態なので、何度も症状が繰り返されてしまうのです。

  • 気管支炎
    気管支が原因物質(ほとんどがウィルス)に感染して粘膜が炎症を起こし、咳やたんが出る病気。一般的な風邪と症状が類似しており、見分けが難しい。
  • 肺炎
    肺胞が細菌やウィルスなどに感染して炎症を起こし、高熱や激しい咳、喘鳴が起こる病気。

 

日本の喘息患者数

厚生労働省の患者調査によると、日本全国での喘息の推計患者数(2017年)は約124万人。1990年代後半まで増加傾向にあった患者数ですが、喘息治療の進歩に伴って今では減少〜横ばい傾向になっています。また、喘息による入院患者数にも減少が見られることから、入院を要するような悪化した病状は少なくなってきていることが分かります。

 喘息_推計患者数1981-2017

直近の患者数を年齢別に見てみると、最大のボリュームゾーンは1〜9歳ですが、これは小児喘息の患者が多いためでしょう。10代半ば〜30代では患者はいったん少なくなるものの40歳以降になるとまた増え始めるのは、加齢によって機能が低下した気管支が原因物質に敏感に反応してしまうためと考えられます。

喘息の年齢層別総患者数

 

子供の喘息と大人の喘息の違い

子供の喘息は「小児喘息」、大人の喘息は「成人喘息」と呼ばれ、同じ疾患でありながら多くの違いが見られます。一番の相違点は、子供の喘息がアレルゲン(ダニ、ペットのフケなど)が原因のアレルギー性のものが多いのに対し、大人の喘息は非アレルギー性のもの(喫煙、感染症、ストレスなど)が多いことです。大人になって初めて発症する成人発症喘息の60%以上が40〜60歳代の発症で、大人の喘息は子供の喘息より原因が特定しづらく悪化要因も多いため、重症化しやすく治りにくい傾向があります。

小児喘息と成人喘息(出典:厚生労働省の気管支喘息に関する疫学資料

 

喘息の症状とは

喘息の症状の特徴は、激しい咳、喘鳴、呼吸困難などが発作時に繰り返し起こることです。夜間から早朝や、季節の変わり目に発作が起こりやすいといわれていますが、これは急激な温度変化が引き金となるためです。

〔喘息のおもな症状〕

  • 息苦しさ
  • 激しい咳
  • たん
  • 喘鳴(呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする)
  • 呼吸困難
  • 胸の痛み

 

喘息の重症度

喘息の重症度は、症状や発作が起こる頻度によって、軽症間欠型、軽症持続型、中等症持続型、重症持続型の4つに判定されます。重症度に応じて薬の種類や量が変わるので、適切な治療を行うためには正しい診断が必要です。

気管支喘息の重症度分類
気管支喘息の重症度分類(成人)

 

喘息の原因

冒頭で喘息は“アレルギーが関係する疾患”と紹介しましたが、全てがアレルギーが原因で起こるわけではありません。アレルギーが原因、つまりアレルゲンが特定できる喘息は「アトピー型」、アレルゲンが特定できない喘息は「非アトピー型」と呼ばれ、喘息は大きくこの2タイプに分類することができます。

アトピー型喘息は、ハウスダストやダニなど特定の物質が原因で発症するため、アレルゲンの排除によって予防や症状の改善が可能です。一方、非アトピー型喘息はアレルギーが原因ではない喘息で、風邪などの感染症や気候の変化、ストレスなどが引き金になります。また、原因がはっきりしないため対策が取りづらく、慢性化・重症化しやすい傾向があります。厚生労働省の疫学資料によると、小児喘息の大半(70~90%)はダニを原因アレルゲンとするアトピー型ですが、成人喘息では非アトピー型が多くなるとされています。 

  1. アトピー型喘息の原因(=アレルゲン)

    • ハウスダスト
    • ダニ
    • カビ
    • 花粉
    • ペットの抜け毛・フケ

      など
  2.  非アトピー型喘息の原因

    • ウィルス感染
    • 大気汚染
    • 喫煙
    • 運動(運動誘発喘息)
    • 天候
    • 過労やストレス
    • アルコール

      など

 

どんな人がかかりやすい?

厚生労働省の資料では、喘息発症リスクとして以下の3点が挙げられています。

  1. 2親等以内の喘息(特に両親の喘息既往)
  2. 本人の湿疹(アトピー性皮膚炎)
  3. 易感冒、遷延性咳嗽、反復する喘鳴

上記のような発症リスクがある子供を持つ親は特に、意識してアレルゲンや刺激を極力減らした環境を整えてあげることが大切です。それでも発症してしまった時は早めに小児科に相談しましょう。早期診断・早期治療を行うことで重症化を防ぐことができます。

 

喘息の治療と対策

喘息の治療は、自身や子供の喘息の原因が「アトピー型」か「非アトピー型」かを知るところから始まります。主治医に相談して、血液検査で自分のアレルゲンが何かを明らかにしましょう。アトピー型、つまりアレルゲンが原因となっている場合は、対象を徹底的に排除することで症状の改善が見込めます。非アトピー型の場合は、どんな状況で発作が起きるのかを観察し、環境や生活習慣を見直す、ストレスを減らすなど、根気のいる対応が必要になります。

 

まずは病院で診察を

喘息は呼吸器科が専門ですが、アレルギー科で診てもらうことも可能です。また、病院によっては喘息治療に特化した気管支喘息外来を設けているところもあります。喘息は医学的には完治が困難ですが、適切な治療を行えば生活に支障なく症状をコントロールできる病気です。

喘息の治療は、症状が起こらないように毎日行うものと、症状や発作が起きた時に行うものの2本立てが基本。前者では炎症を抑える吸入ステロイド剤、後者では狭くなった気道を速やかに広げる短時間作用性吸入β2刺激薬などが使われます。病院では、薬による治療と並行して、症状の引き金となる刺激やアレルゲンを排除していく生活指導も行ってくれます。

 

環境を改善する

病院での指導を参考に、アトピー型の場合はアレルゲンを、非アトピー型の場合は引き金となりうる要因を排除していきます。

 

屋内の環境を見直す

屋内環境改善のポイントは、アレルゲンの排除と、空気をきれいに保つことの2点です。日本人のアレルゲンで最も多く、喘息の原因にもなるチリダニの繁殖を防ぐには、家の中をダニが住みにくい環境にすることが大切。そのための対策は、①適切な温度・湿度を保ち、②ダニの生息場所となる場所を作らないこと、③ダニのエサ(ハウスダスト、フケ、食べこぼしなど)がたまる場所を作らないことです。具体的には、カーペットや畳をフローリングに変える、置く家具は最小限におさえる、こまめに掃除機をかける、定期的に窓を開けて換気する、などが対処法になります。適度な換気はダニ防止につながるだけでなく、花粉や大気汚染物質が家の中に止まるのも防いでくれます。喘息発症リスクが高い人は、PM2.5など気道の炎症を刺激するものの飛来が多い地域に住むのは避けた方がよいでしょう。

他にアレルゲンとしてよくあげられるのは、ペットの抜け毛やフケ。おもにイヌ、ネコ、小鳥、ハムスターがアレルゲンになりうる動物で、特にネコが多いとされています。対策としては、これらの動物の室内飼育を避ける、すでに飼っている場合には週に1~2回は洗う、寝室に入れないなどが必要になります。

 

自然素材を使って新築を建てる

カビやダニ対策はしっかり行いたいけれど常に温湿度計とにらめっこしながら手動管理するのは難しい…その悩みを解決してくれるのが自然素材を建材に使った住宅です。喘息予防のために徹底したいダニ・カビ対策、温度・湿度管理、大気汚染物質対策を一手に引き受けてくれるといっても過言ではありません。

例えば、もみの木を含む針葉樹を構造材、床・柱などの内装材に使うとします。針葉樹は調湿効果が高く、内装材として使用した際に湿度を50〜60%と最適に保ってくれるため、ダニやカビの繁殖を抑えることができます(ダニやカビが繁殖しはじめるのは湿度70%から)。喘息併発リスクを指摘されているアトピー性皮膚炎の予防に最適な湿度は40〜60%とされていますので、木が保ってくれる湿度範囲は他のアレルギー性疾患の誘発を防ぐためにも理想的といえます。また、ヒノキやもみに多く含まれているテルペン類にはダニの行動抑制効果が認められており、ダニの繁殖を抑えてアレルゲン量を減少させる効果があります。
※木の住宅のダニ予防効果についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。

喘息は季節の変わり目や気候など、朝晩の温度差が激しい時に発作が起こる例が多く見られることから、室温管理にも気を配らなければなりません。木材は他の素材と比べて断熱性に優れている(=熱伝導率が低い)ので、室内の温度管理にも優れています。木は多くの空気を含んだ素材であるため外気の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室温を保ってくれるのです。

建築材料の熱伝導率※参照:木材機能研究所

さらに、木はアレルゲンである化学物質を吸着・除去する効果も持っています。建築の分野で幅広く使われている化学物質の代表格であるホルムアルデヒドでは、以下のような効果が認められています。

樹木精油によるホルムアルデヒド除去率

 

自然素材を使ってリフォームする

家一軒を新しく建てるのは気軽にできることではありませんが、家の一部を自然素材を使ってリフォームするのも効果が期待できる方法です。特にハウスダスト・ダニ対策としておすすめなのは、床材や壁材を自然素材にすること。床材を、有害化学物質を使っていない無垢のフローリングに変えると、掃除がしやすいのはもちろん、木が持つ防ダニ効果・調湿効果・調温効果・汚染物質吸着効果などにより、喘息の原因となるアレルゲンや刺激が軽減されます。

珪藻土や漆喰などの自然素材の壁材にも調湿効果があり、カビが発生しにくくなるメリットがあります。珪藻土にはホルムアルデヒドの吸着効果も認められています。

 

埼玉県草加市モミの木のおうち」見学会イベント

森のような清浄な空気とお茶で憩いのひと時を

"モミの木カフェ" 無料イベント日程

生活習慣を改善する

感染症にかからないようにする

風邪やインフルエンザにかかった際の炎症がきっかけで喘息を発症する例も少なくありません。帰宅時の手洗い・うがいを徹底し、流行時にはマスクを着用するなど、呼吸器感染症にかからないように注意しましょう。また、インフルエンザなど予防接種で防げるものは積極的に受けておきましょう。

喫煙、飲酒を控える

タバコの煙は気道の炎症を悪化させるので、家族も含めて禁煙が鉄則です。屋外での受動喫煙にも注意しましょう。アルコールも喘息発作を誘発するので控えておきましょう。

肥満の人は適正体重までダイエット

太っていると気道が狭くなるため、痩せている人と比べて喘息にかかりやすくなります。

適度な運動

激しい運動は喘息を誘発することがあるため避けるのが原則ですが、適度な運動は気道にも、心理的にも良い効果をおよぼすと認められています。

ストレスとうまく付き合う

ストレスにより自律神経が乱れると喘息が悪化しやすくなります。ストレスをためない、上手に発散する方法を見つけましょう。

睡眠をしっかりとる

睡眠が不足すると免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなるため、十分な睡眠を心がけましょう。

 

森のような清浄な空気と、冬でも温かいモミの木のぬくもりを

当社自慢のモデルハウスでご堪能ください。

ご家族・お子様をお連れのご来場もお待ちしております。

 

モミの木のおうちに触れる、感じる、感動する

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